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家畜診療所富士ヶ嶺連絡所だより~第60回 山梨県種畜共進会~

投稿日:2017年11月2日
カテゴリー: 家畜診療所

 富士ヶ嶺連絡所の獣医師、西尾です。例年ストーブが登場するこの時期に行われているのが「山梨県種畜共進会」。今年は10月14日に第60回の記念大会が開催されました。
 共進会とは牛の品評会で、乳牛の共進会は「ホルスタインショウ」などとも呼ばれ、資質に優れた牛の育成を奨励し、畜産経営を発展させることがその目的です。乳牛の共進会は、全国大会から地域ブロック別や都道府県別など全国各地で盛んに行われています。
 山梨県の共進会は、例年は青空の下で行われているのですが、今年はあいにくの雨天続きのため、屋内に会場を設営しての開催となりました。

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 数日前から酪農家や関係者の皆さんでJAクレイン富士豊茂支店の倉庫を大掃除して急きょ整えたショー会場は大変きれいで、倉庫内であることをまるで感じさせないほど立派なものでした。

 

 隣には待機場も作られており、開会の数時間前から続々出品牛が搬入されてきて、皆さん手入れの仕上げに勤しんでおられます。↓

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 手入れ中の一場面、バリカンを使って背線(トップライン)整えているところです。↓

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 その他、気になる部分をほんの数ミリ刈り上げたり、整髪料やつや出し剤をスプレーしたり、ブラシでふんわり逆毛を立てたり、念入りな仕上げを終えたら、いよいよショーが始まります。

 今回の共進会は月齢別の第1部~6部に区分しての開催でした。各部の牛がリング(審査員の周りを円を描いて歩きます)の上をゆっくりリーディングされる間に、審査委員が体型、歩様、乳房など厳密に審査し、順位を付けていきます。その後、各部の1位を集めたチャンピオン戦も行われ、最優秀グランドチャンピオンが決定されます。今回お招きした審査委員はアルタジャパン(株)の細野 淳氏。北海道B&Wショウその他数々のショウ審査を歴任された著名な先生です。

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 酪農家の皆さんが熱心に手入れされた出品牛はどれも美しかったです。審査委員の細野先生から「出品頭数も出品者も決して多くはない小規模な共進会だが、見事な牛ばかりが揃っていて非常にレベルが高い」との講評をいただいたのは、とても嬉しいことでした。

 毎日の忙しい仕事の合間に、出品牛を何度もシャンプーしたり毛刈りをしたり、繰り返し歩く練習をさせたりして準備を整え当日に臨んだ酪農家の皆さんは、閉会後の後片付けをしながら「ああ疲れた!」と大声で、けれど楽しそうに笑っていらっしゃいました。山梨の畜産は、こうした畜産農家さんたちの熱意と活気に支えられているのだと、強く感じた今年の山梨県種畜共進会でした。

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 さて、記事執筆者本人が恥ずかしがっているので、横から割り込みの追伸失礼します。鈴木です。

 今回のこの共進会には、我が家畜診療所富士ヶ嶺連絡所から西尾獣医師も参加させていただき、酪農家さんたちのご好意により、事前の練習を経て、当日何頭かのリードマンを務めさせていただきました。牛をより美しく見せるように引くのがリードマンの役割、その腕前により牛への評価も大きく変化するという大任大役で、西尾獣医師も日頃見たことがないくらいに緊張しまくっている様子でしたが、無事にその大任を果たせたようで何よりでした。

西尾先生リード

 写真は、西尾獣医師がリーディングをさせていただいた第3部において、見事優等賞を獲得した「グリーンウイローズ トップ スピード パンキー号」と出品者の青柳克己さんと一緒に記念撮影なひとコマ。

 

 お忙しい中時間を割いて西尾獣医師にリーディングテクニックをイチから教えて下さった酪農家の皆様、大事な牛の大事な勝負をその初心者に預けて下さった出品者の皆様、本当にありがとうございました。

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