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平成29年産業動物研修会が開催されました

投稿日:2018年2月21日
カテゴリー: 家畜診療所

 家畜診療所の岡本達也です。
 平成30年2月16日、NOSAI山梨 大会議室で平成29年度産業動物研修会が開催され、「牛ウイルス性下痢粘膜病への取り組みと発生事例」として、ちばNOSAI連 西部家畜診療所関宿出張所 牧野英司先生に講演をいただきました。当日は、県内の産業動物に携わる獣医師の方々が多数参加されました。

 

写真1

写真2

ちばNOSAIの牧野英司先生

 

 牛ウイルス性下痢粘膜病とは、その名称のとおり、ウイルスに感染して下痢などの症状を起こす牛の病気ですが、「持続感染牛」を作り出すという厄介な特徴があり、近年全国的に問題視されています。

 妊娠中の母牛がウイルスに感染すると、胎児も同じく感染して、重症化して死亡すれば流産となりますが、死亡せず生きながらえた場合は「持続感染牛」として生まれてきてしまいます。この「持続感染牛」は、自身は全くの無症状で健康な様子のため見分けがつかず、しかし生涯にわたって唾液や糞尿に大量のウイルスを出し続け、周囲の牛達を次々と感染させてしまう非常に困った存在となります。「持続感染牛」が紛れ込んでいる牛群では、下痢が続いて痩せる牛が多くなったり流産が頻繁になったりと生産性がひどく低迷するので、早急に見つけ出し排除する必要がありますが、何しろ見た目は至って元気なのですから容易にはいきません。畜主が気付かないうちに農場全体が大ダメージを受けてしまう、本当に厄介極まりない病気です。

 

写真3

 病気の流れが難しいので、農家の方にわかるようにこのようなイラストを使っています。

 

 今回、牧野先生には、千葉県内で遭遇された事例を元に、「持続感染牛」の摘発の考え方や手順、酪農家さん達への知識の啓蒙方法などについて講演していただきました。同じNOSAIで家畜診療に携わっておられる先生の講話は、とてもリアリティがあり分かりやすかったです。今後は、NOSAI山梨でも、家畜保健衛生所の先生方とも協力しながら、この病気への対応策を真剣に考えていきたいと思います。

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