ハウスイチゴを直売


【甲斐市】

 「味が良ければお客さんはまた来てくれますし、直売はやりがいがありますよ」と話すのは、甲斐市宇津谷の箭本孝徳さん(49)。3eから始めたハウスイチゴ栽培は現在では30e(ハウス9棟)に増えている。そのほかにもサクランボ70e、柿20e、水稲15eを栽培。
ブドウ園だった畑地にパイプハウスを建てイチゴ栽培に取り組んで12年目になる。当時、同地区ではハウスでのイチゴ栽培は珍しく、ほとんど独学で始めた。産地の栃木県に直接足を運び栽培技術を修得したり、専門書を何冊も取り寄せて研究したという。

    (箭本さん)

 現在、「とちおとめ」を中心に栽培しているが、3年前からは新品種の「紅ほっぺ」も併せて栽培している。収穫はクリスマス時期に合わせて12月上旬からサクランボの作業が本格化する前の5月中旬まで行う。
 収穫したイチゴのほとんどをハウスに隣接する直売所での販売する。週末にはイチゴ狩りの観光農園も開園するという。また、市場への出荷や山梨県の果樹生産者が集まって開設しているインターネットのホームページ『逸品やまなし』では宅配も行っていて、最盛期の箱詰め作業には、奥さんの一美さん(43)だけでは人手が足りず、近所の人にも手伝ってもらいながら、一日当たり80箱出荷する日もある。
 味、品質に思い入れを持ち、肥料には酒粕が入った有機肥料を使用。また、「光が良く通るように、ハウスのビニールは毎年張り替えています」と話す。「ハウス栽培は量を取ることも大変ですが、味を良くすることにとても苦労しますよ。日々勉強ですね」と話す。
 イチゴの収穫に加え、サクランボの摘花作業なども並行して行わなければならず、休める時はほとんどないという。
 今後について「規模を広げていきたい気持ちもあるが、ほかの作物もあるので現状で精一杯ですね。これからもおいしいイチゴを多くの方に味わっていただけるよう頑張ります」と話してくれた。

農業共済新聞 山神版 4月4週号から