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やまなし農業・農村シンポジウムに行ってきました。

投稿日:2021年1月29日
カテゴリー: その他の話題

 

 1月27日に山梨県立文学館で「やまなし農業・農村シンポジウム」がありました。このシンポジウムは、県が主催して平成20年から毎年開催されているもので、今年のテーマは「農業で働く女性が輝く社会をめざして」です。当日は230人の農家さんや関係者が参加されていました。(女子高生もいましたよ!)

 第1部は林真理子さんの講演、第2部は実際に農業をしている「やまなし農業女子」メンバーによるパネルディスカッションです。山梨県収入保険加入第1号の近藤さんもパネリストということで、NOSAIでも参加申し込みをしましたが、応募者多数でしたので、報道枠で立ち見させていただきました。簡単にレポートします。

長崎知事あいさつ
 このシンポジウムが女性にとって一層輝ける社会になるヒントになれば幸い。しなやかで、地に足を着けつつ、ハイセンスな女性たちが「山梨で農業に取り組むことが楽しい」となればいい。県も活動を支え、一緒に取り組んでいきたいと思っている。

 

 

 

 第1部 講演 林真理子 氏 「女性が輝く生き方、働き方」

・1人で食べていける女性に。そして一生できる仕事を。
・天職が仕事になるのは、ごく少数の運がいい者のみ。天職に就けなくても①生活のため②天職を模索しながら与えられた仕事を③現在の仕事を運命と思って楽しむ、のいずれかで仕事をすべき。
・仕事は生きがいであり、社会にどれだけ貢献できるかが重要。農業は食料生産だけでなく環境問題にも貢献できる唯一の産業。
・どう生きるかはいろいろな選択肢がある。「好きに生きていい」は、意外と無責任な言葉。1人でも生きていけるが、女性には特に「家庭を持って、仲間を作る」ことをおすすめしたい。
・パートナーを間違うと幸せになるのは難しい。自分が仕事をして幸せに生きるために最適な人を見極めてほしい。間違えたらチェンジするのも悪くない。
・人は何のために生きているのか、最近は「いろいろな経験や教養を身に着けて人に好かれる人になる」ことが人生の目的かなと感じる。私であれば、残した仕事(小説)、ボランティア、難しい夫と添い遂げたことが社会貢献(笑)。
・「子供を産んで成長した」という言葉は好きではない。仕事が一番人を成長させてくれる。(多くの理不尽に泣いても、最初は牙を隠しかわいがられる処世術を身に着けること。)
・昔の農家では、女は陰で支える存在だった。今の農業は若くてきれいではつらつとしている女性がいることを感じてほしい。

 第2部 パネルディスカッション
 農家の女性は昔も今も大きな役割を果たしているが、人数は少ない。(新規就農者の女性の割合は24%、農業委員12.1%、JA役員8.4%)しかし、女性が参画すると収益力はアップするという相関関係もある。女性の支援やアイデアがプラスになり、新たなイノベーションを生み出している。女性が働きやすく暮らしやすい環境を整備する必要がある。
 農業女子プロジェクトは2013年11月から始動しており、①女性農業者の存在感を高める②自分から意識改革を行う③就農者を増やすことを目的に活動している。47都道府県で835人がメンバー。(山梨25人)

 

コーディネータ 浅利そのみ氏
・サクランボ、ブドウ、モモ農家の娘。実家を手伝って5年目。
・自身もやまなし農業女子のメンバー
 

 

 

 
 

パネリスト
笛吹市果樹農家 向山香織氏
・はねだしフルーツを無添加ドライフルーツに加工して販売。農業は畑仕事だけでなくPRや販路拡大も。ブランディングのためSNSを強化。SNSは育児中での家でも空いた時間にできる。農産物を広めるツールをつくることも農業の1つ。
・農業日誌をデータ化している。分からないから始められない人がおおいので、データシェアしたい。これからIoTで農作業も効率されていく。今は農法や農地を次世代につなぐことが大切。
 

 

中央市野菜農家 近藤かおり氏
・山梨は野菜も各地で特産物がある。豊富地区ではゴールドラッシュ。キュウリは接ぎ木苗ではなく、直播で栽培している。ベテラン農家には家事・子育て・農作業をこなすパワフルな奥様がたの存在も。得手不得手もあるが、おぎない合っていければと思う。
・農業はきたないイメージがあるが、土はきたなくない。農業女子メンバーはオンオフを切り替え、オシャレもして誇りをもって仕事をしている。食卓のおかずの半分が自家産なのはすごいことだと思う。豊富地区も生産者が減っている。最盛期の風景を取り戻したい。
 

 

北杜市複合経営農家 水谷三重子氏
・山梨は水の良さが、生活する上でも魅力。美しい風景の中で仕事ができることは重要。地元のお年寄りにいろいろ教わる中で、食や伝統への深さを感じた。直売にこだわり、蔵を直売所に改装したり、オンラインショップを開設したりと、消費者に届けるところまで行う。
・ドライきのこの可能性がすごいと感じている。乾物にするとより栄養価が高まり香りもよい。食べ方を発信し、味わってもらえる場所づくりをしたい。農業といってもいろいろ。「肌にあった作物」を見つけて楽しく付き合っていけるようにすることと、(関わる人も含め)面白さを感じていくことが大切。
 
 

 シンポジウムの様子は、YouTubeで見ることができるそうです。参加できなかった方はどうぞ。特にこれから社会に出る若い女性に見てほしい内容だなと思いました。(もちろん仕事に悩む世代にもおすすめ)

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