稲作だより

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 稲作農家の皆さまへ、時季ごとの作業に役立つ情報をお届けする「稲作だより」を発行しています。農作業の参考にしてください。

 令和3年度に水稲・大豆で発生した病害虫の対策については、下記ページにまとめてありますのでご覧ください。↓

 令和3年度水稲・大豆に発生した病虫害の対策について|NOSAI山梨 (nosai-yamanashi.or.jp)

 水田の雑草防除についての情報はこちらをご覧ください。↓

 ・水田の雑草防除について (PDF) 

最新号

NOSAI稲作だより

第6号
2022.7

梅雨明け後の高温で平年並みからやや早い生育

  • 6月初めから低温が続いていた影響で、平年に比べ茎数が少ない傾向が見られましたが、梅雨明け後の高温で分げつが促進され、中間地から高冷地にかけて概ね平年並みからやや早い生育となっています。

適期適量の穂肥で高品質米生産を

  • コシヒカリなどの倒伏しやすい品種と、あさひの夢などの倒伏に強い品種とでは、穂肥の施用時期や施用量が異なってきますので、下の表を参考に施用してください。
  • 分げつ量が多く、葉色が濃い場合は、施用量を減らして対応しましょう。また、施用時期が遅れたり施用量が多いと玄米祖たんぱく質含有量が高くなり食味が悪くなりますので、注意してください。
  • 穂肥を施用する場合は、湛水状態で行い、散布後3~5日は止水してください。

出穂期前後の水管理

  • 出穂期前後の水管理は次のようにしてください。
  1. 出穂前までは間断かん水(2日湛水、2日落水)を行います。
  2. 出穂~出穂後1週間程度は、稲が最も水を必要としますので、湛水管理で水深3~5㎝を保ってください。
  3. 出穂後1週間程度~出穂後30日は、間断かん水(2日湛水、2日落水)とし、出穂後30日間は完全落水しないでください。
  4. 出穂期に高温となる場合は、胴割れや白未熟粒が発生し品質が低下するので、水交換やかけ流しにより水温、地温の上昇を抑えてください。

斑点米カメムシの発生量がやや多い予想

 7月1日に県病害虫防除所が発表した「病害虫発生予察報第4号」によると、斑点米カメムシの発生量がやや多いとの予報が出ています。斑点米カメムシは、畦畔や近隣の遊休農地のイネ科雑草で増殖し、稲が出穂すると本田に飛来して加害するので、出穂2週間程前までに畦畔等の除草を徹底してください。

 また、天気予報によると12日から22日まで曇雨天となり、いもち病発生の好適条件となる日が多くなります。畦畔等のイネ科雑草に病斑が見られ、北杜市高根町では葉いもちが出始めていますので、十分注意してください。

  • 斑点米カメムシ

 近年、温暖化に伴いカメムシ類の被害が多くなっています。カメムシは籾を吸汁して斑点米を発生させますが、寄生数が多いと不稔になり、ほとんど収穫できない場合がありますので、次により防除してください。

  1. 畦畔や水田周辺のイネ科雑草から出穂期に本田に飛来すること、また水田内のヒエやホタルイの穂がカメムシの誘因源、発生源になることから、出穂2週間程前までに畦畔等の草刈り、水田内の除草をしてください。
  2. 本田への発生が認められた場合は、殺虫剤を穂揃期と乳熟初期(穂揃期7~10日後)の2回散布してください。
  3. 粒剤を使用する場合は出穂期~出穂7日後までとし、湛水状態(水深3㎝程度)で田面に均一に散布し、4~5日間は湛水状態を保ち、散布後7日間は落水・かけ流しはさけてください。
クモヘリカメムシ
ホソハリカメムシ
図 斑点米カメムシの生態
  • いもち病(葉いもち)

 いもち病は、発生してからでは抑えることが難しい病気です。特にいもち病に弱いコシヒカリなどの品種では、田植前の育苗箱への薬剤処理、本田期での予防散布を徹底することが防除のカギとなりますので、次の点に注意してください。

  1. 葉色が濃い場合は、感染を助長しますので、圃場を良く見回り、早期発見、早期防除を徹底してください。
  2. 万が一、葉いもちが認められた場合は、早急にブラシンなどの治療効果のある薬剤を散布してください。
  3. 粒剤やジャンボ剤を使用する場合、水深3cm以上を保ち、散布後は少なくとも3~4日間は湛水状態を保ってください。また、散布後7日間は、落水・かけ流しはさけてください。
葉いもちの病斑

第6号 ダウンロード

NOSAI稲作だより

第5号
2022.6

初期分げつが少ない傾向、浅水管理で分げつを促そう

  • 6月初めから低温が続いていた影響で、平年に比べ茎数が少ない傾向が見られます。藻類の発生が多い田では一度水交換を行い、その後浅水管理(水深2~3cm)とし、昼間止水・夜間注水で水温・地温を確保して分げつの発生を促してください。

気温が高く、降水量は少ない予報、ワキの発生に注意

  • 6月23日発表の1ヶ月予報では、気温は平年より高い、降水量は平年並みから少ない、日照時間は平年より多い確率がそれぞれ高いとの予報となっています。
  • 気温が高く、晴天が続くと土壌が異常還元状態(ワキ)になりやすくイネの生育に影響するので、土壌からの気泡の発生の有無や葉色や分げつ量を確認してワキが発生していないか日頃から観察しましょう。
  • 晴天・高温が続く場合は、2~3日おきに水の入替を行い、ワキや表層剥離の発生を抑制しましょう。万一ワキが発生した場合は、下の表により対策を行ってください。 

有効茎数が確保された田から中干しを

  • 中干しは、水管理の中でも重要な作業です。中干しすることで次のような効果が期待できます。
  1. 土壌の通気を良くし硫化水素等の有害物質を除いて根の老化を防ぎ、活力を維持する。
  2. 窒素の吸収を抑え、無効分げつを抑制する。
  3. 加里の吸収が多くなり、イネの組織が強くなる。
  4. 土壌が硬くなることにより、倒れにくくなる。
中干し終了後の田面の目安
  • 中干しは、有効な分げつが確保された出穂前40日~30日に実施します。中干しの程度は、田面にやっと足跡が付く位か、2~3㎜くらいの小さなヒビが入るくらいで5~7日程度を目安にします。

中干し終了後は、間断かん水に切り替え

  • 中干し後の水管理

 中干し終了直後に湛水すると根腐れを起こしやすく登熟不良や早期枯れあがりにつながります。

 中干し終了後は走り水で飽水管理(足跡に水がにじみ出る程度)した後、徐々に間断かん水(2日湛水、2日落水)に切り替え、根の活力維持に努めましょう。

適切な病害虫防除の徹底を

  • いもち病(葉いもち)

 いもち病は、発生してからでは抑えることが難しい病気なので、特にいもち病に弱いコシヒカリなどの品種では、田植前の育苗箱への薬剤処理、本田期での予防散布を徹底することが防除のカギとなります。NOSAIでは10日から富士支所で、16日から北部支所で、いもち病の一斉防除を行っていますが、次の点に注意してください。

  1. 置き苗は、いもち病の発生源となるので速やかに処分してください。
  2. NOSAIの一斉防除を申し込みされなかった方は、防除が遅れないようにしてください。特に育苗箱への薬剤処理をしていない方は、早急に本田への予防散布を行ってください。
  3. 粒剤やジャンボ剤を使用する場合、水深3cm以上を保ち、散布後は少なくとも3~4日間は湛水状態を保ってください。また、散布後7日間は、落水・かけ流しはさけてください。
  4. 万が一、葉いもちが認められた場合は、早急にブラシンなどの治療効果のある薬剤を散布してください。
葉いもちの病斑
  • 斑点米カメムシ

 近年、温暖化に伴いカメムシ類の発生、被害が多くなっています。カメムシは籾を吸汁して斑点米を発生させますが、寄生数が多いと不稔になり、ほとんど収穫できない場合がありますので、次により防除してください。

  1. 畦畔や水田周辺のイネ科雑草から出穂期に本田に飛来すること、また水田内のヒエやホタルイの穂がカメムシの誘因源、発生源になることから、出穂10日前までに畦畔等の草刈り、水田内の除草をしてください。
  2. 本田への発生が認められた場合は、殺虫剤を穂揃期と乳熟初期(穂揃期7~10日後)の2回散布してください。
  3. 粒剤を使用する場合は出穂期~出穂7日後までとし、湛水状態(水深3㎝程度)で田面に均一に散布し、4~5日間は湛水状態を保ち、散布後7日間は落水・かけ流しはさけてください。
クモヘリカメムシ
ホソハリカメムシ
図 斑点米カメムシの生態

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