8月8日、県立八ヶ岳牧場で放牧されている牛の血液検査を見学してきました。
八ヶ岳牧場では、畜産農家、酪農家の飼養管理の経費および労力の軽減、家畜の体位向上のため5~10月の間、夏季預託放牧が行われています。牛にとっても夏の暑い時期を涼しい気候、広々とした環境で過ごせることで負担軽減になります。
今回の血液検査は、入牧時に接種した新ワクチン「ボベラ®」1の効果の確認が目的です。
採血は首か尻尾から。牛が暴れると大変なので柵に固定して、NOSAI診療所の獣医師が1頭ずつすばやく丁寧に行います。
検査は、牛体消毒や駆虫剤の注射等と一緒に実施するので牛たちは一列に並んで待機…
獣医師は検査する牛の耳標を確認しながら、牛によっては尻尾から採血します。
採血が終了。
ダニなど寄生虫の駆除剤を滴下しているところまで見学させていただいて、次に移動します。
移動したのは、韮崎市にある山梨県西部家畜保健衛生所。こちらで採取した血液を分離してもらいます。少しお邪魔して、途中まで見学。
遠心分離機で血液を分離。血清といわれる上澄み液を分析し、抗体ができているか確認するそうです。この結果で、今後「ボベラ®」の使用方法を検討していくとのことでした。