令和4年に紫玉とブラックビートで晩腐病とえそ果病が発生。収入が28%減少し、保険金を受け取りました。そこまで収入が減るとは思わなかったので、保険金が出ると聞き安心しましたよ。
私は果樹共済から収入保険に移行しました。保険方式のみの8割補償で加入したので、掛金は果樹共済と同等くらいでした。それでいて補償割合が果樹共済(7割)より高いのが魅力です。
加入するときは青色申告決算書のコピーを提出するだけだし、忙しい収穫期に損害評価を受けなくていいので楽ですね。
[ブドウ61a]
広報紙NOSAI 2024秋号 掲載
令和4年から青色申告を開始し、令和6年の補償から収入保険に加入しました。青色申告は、収入保険に加入できることも含め、補助金に有利な点や特別控除があるのでおすすめですよ。
うちは全量JA出荷だし、会計ソフトに必要な数字を入力すれば、あとは自動計算で簡単に申告できました。
営農していく上で、一番のリスクは「天候と健康」です。異常な暑さや豪雨もありますし、ケガや病気で作業できなくなる可能性もあります。私は妻と母親と3人で作業していますが、1人でも体調を崩すと作業が遅れていきます。万が一のときにある程度の収入を確保できるというのは心強いです。
[スモモ35a・ブドウ35a・柿15a]
広報紙NOSAI 2024秋号 掲載
農業仲間からの紹介で令和5年補償から収入保険に加入しました。年々暑くなって作物が作りづらい気候になっているので生命保険と同じくらい必要だと思います。
掛金には市から助成があり、個人負担は安いと思います。気象災害以外にも、自身の病気やケガで作業ができなくなってしまった時も補償してもらえるのは、心強いですよね。
令和5年は高温障害で水稲・ネギともに収量が半減、等級も下がってしまいました。保険金を受け取りましたが、職員が丁寧に対応してくれて安心しました。今年は出穂後に高温にあたらないよう、田植え時期を調整しています。
[水稲100a・ネギ20a]
広報紙NOSAI 2024秋号 掲載
従業員を周年雇用していて、収入が安定しないと困るので、収入保険に加入しました。最初は保険方式のみ8割補償で加入していて、令和5年からは積立方式も使って9割補償にしました。
そんな矢先、昨年は夏の猛暑で秋の播種ができず、1~2カ月遅れに。例年ダイコンは8月に播種していましたが、ようやく播ける気温になったのは10月になってからでした。結局2割の収入減で補てん金を受け取りました。9割補償にしていてよかったです。
[野菜・雑穀 270a]
広報紙NOSAI 2024秋号 掲載
昭和34年に果樹農家からバラ専業農家に。昭和44年頃には露地栽培からハウスでの養液栽培へ移行した。
令和3年、ハウス内で火災が発生し共済金を受け取りました。原因は分かりませんが、ネズミが配線をかじって漏電したのではないかと思っています。バラは通年で栽培と出荷をしており、ハウス事故は大損害に繋がるので、共済金ですぐに復旧でき助かりました。
これまでには平成26年の大雪と、平成30年の台風でそれぞれ1棟が全壊しました。台風も風だけならいいのですが、飛来物が困ります。うちではトタンが飛んできてビニールが破れ、そこから風が入って全壊しました。当時は園芸施設共済に加入していなかったため再建できず、私は保険の重要性を痛感しました。今は園芸施設共済に加え収入保険にも加入し、安心して農業ができています。
今後も現状を維持しつつ、できる限り農業を続けたいです
が、事故や災害があれば経営難になりかねません。そのためにも備えは必ず必要だと思います。
[バラハウス6棟30a]
広報紙NOSAI 2025冬号 掲載
パイプハウスで夏秋キュウリ、冬には加温せずに作付けできる葉物野菜を栽培。園芸施設共済には父の代から加入している。
平成21年のダウンバースト、平成26年の大雪でハウスが全壊し、共済金の支払いを受けました。
自然災害に備えるのであれば掛金分を貯金しておくという
意見もありますが、近年の物価高で経費も高騰しているため必要な分全てを自費で用意するのは難しいと思っています。園芸施設共済では被害の修復に必要な全額が支払われるわけではありませんが、ハウスは原価償却されるものですから全額補償されないのは当然です。一部の金額でも共済金があれば修復の際に助かります。
近年は特に異常気象が多く、自然災害はいつ起こってもおかしくありません。農業を営む者にとって園芸施設共済は自動車の保険や自身の生命保険と同じくらい大切なものだと思います。
[野菜2棟20a・水稲20a]
広報紙NOSAI 2025冬号 掲載
ハウスではミニトマト、露地では年間約30種類の季節の野菜を有機で栽培。収入保険にも加入中。
令和6年2月5日の大雪でハウス1棟が全壊。共済金を受け取りました。高根町は昔から風が強い地域です。強風対策は欠かせませんし、ある程度の雪も想定し天気予報も日々注意しています。
この時も雪下ろし等いつも通りの対策はしていて、まさか潰れてしまうとは思いませんでした。過去に経験した降雪よりも水分が多くかなり重い雪だったようです。職員の方が見回りに来てくれて、本当に助かりました。
私は令和5年に園芸施設共済に加入しました。風と近年大型化している台風が心配だったこと、掛金が年間1万円程で予想より安かったことが加入の決め手でした。
全壊してしまったハウスは、条件のいい土地が見つかり次第再建したいですね。
[トマトハウス1棟1.4a・育苗ハウス1棟0.9a・露地野菜180a]
広報紙NOSAI 2025冬号 掲載
林業の傍ら水稲を栽培し、JAクレインや同市内の旅館に出荷する。パイプハウスでは水稲の育苗、冬には葉物野菜を栽培する。
平成31 年4月の強風で屋根面のビニールが破れ、共済金を受け取りました。共済金でビニールの張り替え費用を全額賄うことはできませんが、育苗用の小さいハウスですし、少しでも費用の足しになるのでNOSAIに相談してよかったです。
ハウスがある場所は山の谷間のちょうど切れ目にあり、山からの吹きおろしが四方八方に広がり渦を巻く場所です。ビニールは定期的に張り替えるようにしていますが、パイプとビニールの触れている部分や野鳥が突いて開けた小さな穴からでも簡単に破れてしまいます。この時は屋根面の半分近く破れてしまいました。
冬は雪も心配です。平成26年の大雪の際は対策をしていましたが、雪の重みでパイプが歪んでしまいました。それからは、支柱を追加したり筋交いで補強をしたりしています。園芸施設共済は、万が一の災害に備えて自分でできる対策の1つだと思います。
[育苗ハウス2棟0.9a・水稲32a]
広報紙NOSAI 2025冬号 掲載