年末に獣医師職員から「猪股さんが緑白綬有功章に選出されました!ぜひ広報で取り上げてください!」との一報があり、農業共済新聞に掲載させていただくことになりました。
緑白綬有功章(りょくはくじゅゆうこうしょう)は、公益社団法人大日本農会が功績のあった農家を表彰するものです。大日本農会は明治14年設立の古い歴史を持つ団体で、歴代の総裁は皇族の方々です。猪股さんも、現総裁の秋篠宮さまから受章を受けたそうです。
猪股さんは家畜農家で、黒毛和牛の一貫経営を県内で先駆的に実践したこと、地域の肉用牛生産のリーダーとして耕畜連携や耕作放棄地への放牧など地域農業に貢献したことが評価されました。
肉牛農家は、普通は素牛(もとうし)を市場で買ってきて、育てて出荷します。これを肥育と言います。一貫経営というのは、素牛の生産(繁殖と言います)から行うことです。NOSAIの獣医師職員に聞くと、「肥育と繁殖の両方の技術がある農家さんが、そもそもすごい」ということです。取材すると、母牛である繁殖牛の細かな管理、人件費まできちんと含めた効率化、人工授精や受精卵移植への取り組みなど、貴重なお話が聞けました。
今回取材させていただいた猪股さんの記事は、3月22日発行の農業共済新聞3月3週号「関東版」に掲載されます。ぜひご覧ください。